「赤ちゃんも大人と同じようにトイレでできるんだよって、知ったときはびっくりして、やってみると楽しくて…今はそれを伝えていきたいです」




今回インタビューに出ていただいたのは、おむつなし育児アドバイザーで新潟でおむつなしお茶会などを開催されている杉本知恵子さん(30歳)。

知恵子さんは娘の結衣ちゃん(1歳4ヶ月)が生後2ヶ月のときからおむつなし育児を実践し、いまは、おむつなし育児アドバイザーとして、トイトレをはじめ、おむつなし育児、布おむつなどのお悩み相談にのっているそうです。
よく相談されるおむつはずしなどに関してのお悩みににもお答えいただだきました!

布おむつを使おうと思ったきっかけ

Q、知恵子さんがおむつなし育児や布おむつを知ったきっかけを教えてください。

布おむつは、親から「あなたは布おむつで育ったのよ」と聞いて知りました。

布おむつだとおむつがとれるのが早いらしい、という話もいろんな方から聞きまして、出産前から「わたしも布おむつ育児にチャレンジしてみよう」と思ってわくわくしていました。

布おむつは出産前にネットショップのKotori works(コトリワークス)さんで購入しました。

Kotori worksさんのページでおまるに座った0歳さんのお写真を目にし、衝撃が走りました。
おまるって2歳、3歳頃にトイトレをするときに使うと思っていましたが、早くから始めてもいいのかー!と。

 

0歳さんのおまるに座る写真を見て、常識がくつがえされた!

 

『赤ちゃんはおむつをするのが普通、常識、当たり前』という自分のなかのものが見事に覆された印象でした。

その0歳さんのおまるお写真があまりにも衝撃的で、すごい!私もやってみたい!いつかおまるを買うんだから今買っても一緒でしょう!というノリと勢いで布おむつを購入するときにおまるも一緒に購入しました。

このときは、『おむつなし育児』は知りませんでした。

20枚の輪おむつで始めたら、布おむつ育児がとても楽だった

Q,最初、布おむつグッズはどのくらい用意しましたか。

 

まわりにだれも布おむつ育児をしている人がいなかったので、ネットの情報が頼りでした。

 

Kotori worksさんのサイトに、輪おむつは1日50〜60枚ほど必要、と書いてありました。
新生児のうちは頻繁におしっこをするし、2枚重ねて使うのでその枚数が目安ということです。
それを見て「無理!そんなにたくさんのおむつを干す場所がない」と思いました。

そこで一気に50枚を買うのではなく、とりあえず…と思いカバーと輪おむつ20枚がセットになった「はじめてセット」があったので、それを買ってみました。

Q,1日20枚で足りましたか?

それが、1日に20枚と決めて布おむつを使ってみたら楽だったんです

2枚重ねで使っていたので、実際は10枚分、という感じだったんですけど。

20枚終わったら紙おむつでいいや、という気持ちでやっていました。
使い切って洗濯して干すと、翌日には乾いているのでルーティン的にも楽でした。

首が座った頃からはじめた、母娘で楽しいおまる生活♪

Q、いつからおむつなし育児や布おむつ育児をしていますか

おむつなし育児と布おむつ育児は、実家から自宅に戻ってきたタイミングで、生後2ヶ月から始めました。

ちょうど首も座っていて、おまるに座らせる姿勢も支えやすかったです
おまるにちょこんと座っているときの可愛さ、とても癖になります。笑

 

おまるに座っているときに、何か声をかけたほうがいいのかなぁ?と考え、
自分が小さい頃に読んでいた絵本で「ノンタン、ノンタン、おしっこシーシー」のフレーズを思い出し、
おまるに座らせるたびに「おしっこシーシー、うんちウーンウーン、でるかな?でるかな?」と歌うように楽しく口ずさみました。

その度におしっこが出るので、
親は「でたの!?スゴイ!!!」という感動と、娘は「ふ〜すっきりした〜(おじさん風)」というような顔をするので、
お互いwin-winで、おむつなし育児を知らないながらもおまるでの育児が日常となりました

おむつなし育児について詳しく知って、すっごく面白かった

Q,まさに『おむつなし育児』をしていたのですね。『おむつなし育児』という言葉、内容についてはいつ知りましたか。

『おむつなし育児』を知ったのは、生後8ヶ月のときです。

乳腺炎に悩まされて通っていた助産院にたまたま届いた『おむつなし育児アドバイザー養成講座開催のお知らせ』を見せてもらって、知りました。

「あれ、布おむつ育児も、おまるでの育児も、もうお家で実践してる!私がやってることは『おむつなし育児』なのかな?」という疑問が生まれ、おむつなし育児アドバイザー養成講座を受講し、そこで初めて、どんなことをするのかという内容を知ることになりました。

 

Q、とくに前知識なく、2ヶ月くらいからおまるに座らせていたんですねー!
まさにおむつなし育児を実践していたわけですが、受講後なにか変わったことはありますか?

おむつなし育児をするだけで、脳や神経を発達させたり、五感を刺激することができるのが、すごい!
とっても面白いです。

おまるに乗せるタイミングは…

Q、おむつなし育児はどのように実践していますか。

今は、保育園にも通っていますので、
家では1日2回ほど、タイミングをみておまるです。

先に口頭でおしっこがでるか確認してから、おまるどうぞをします。

Q,おまるにはどのようなタイミングで座らせているのでしょうか。

おまるを始めた頃から、サインを読取っておまるに座らせるということが、まったくありませんでした。
娘はポーカーフェイスで素振りや仕草もない、サインがわからない子でした。

ただ、うんちをするのがとても規則的で、授乳後必ずうんちやおしっこをするのがわかっていたので「授乳後におまるを座らせる」など、こちらからタイミングをみておまるを実践していました

 

現在(1歳4ヶ月)のおまるのタイミングは、

  • 朝起きたらおまる
    【たくさんの量のおしっこをキャッチ!たまにうんちも出てる!】
  • 最近は朝ごはん後にうんちのタイミングなので、踏ん張りのサインや、「んち!」という自己申告で、おまる【キャッチ!】
  • 夕方保育園から帰ってきたら、とりあえずおまるです☆

 

出たら「おまるでおしっこをすると、すっきりして気持ちがいいね!」と言い、出なかったら「おまるに座ってくれてありがとう!」と言います。

 

紙おむつとの併用で布おむつも負担なし!

Q,知恵子さんは布おむつと紙おむつを併用していますが、どのように使っていますか。

夕方から朝まで布おむつだったり、たまに紙おむつです。

布おむつも頑張りすぎないよう、仕事後+家事と、私の余力を考えて加減しています。

1歳頃からなのですが、輪おむつ2枚とおむつカバーでは漏れてしまうほど、夜間お布団のおもらし問題が発生しました。
(膀胱がしっかり溜まるようになり、一度に出す量が多く、輪おむつ2枚ではぐっしょりで足りないみたい…汗)

毎日シーツを洗うのはさすがにしんどいので、
夜間は紙おむつの中に輪おむつを1枚入れるようにしました。

これは、おもらししないで、布おむつで夜間の感覚が育ってくれるのでオススメです☆

 

おむつが1枚ですんだ1泊2日の家族旅行

Q,なにか心に残っているエピソードがあれば教えてください。

この前、家族で一泊二日の旅行に行ったのですが、結果的に紙おむつが1枚ですんで、ほんとうにびっくりしました。

宿についたら親子水入らずの時間を楽しもうと思い、テレビもケータイも見ずに、紙おむつをつけて子供と向き合っていました。

紙おむつがまだ濡れてないなぁ、って思って、おまるに座らせたらおしっこがでて…その繰り返しでした。

結果的にほとんどおまるや大人用のトイレでおしっこがでたので、紙おむつが1枚交換したぐらいですんだので、想像以上の結果になりました。

Q,おむつなし育児アドバイザーとして活躍されている中で「こんな悩みがあったよ」「こう解決したよ」などありましたら、教えてください。

いろいろなお母さんのお話を聞くと、やはりトイトレに関する悩みは多いです。

遊びに夢中でトイレに行きたがらない3歳の男の子

3歳の男の子で、いつもは普通にトイレに行けるのですが、遊びに夢中になるとトイレに行きたがらず、もらしてしまう子がいました。

そこで、その男の子にこう声をかけてみました。

「おもちゃは待っていてくれるから大丈夫だよ、一緒にトイレ行こう、ゆいちゃんトイレにいきたいみたいだから、一緒に連れて行ってくれる?」

そうしたら、遊びを中断してトイレに行ってくれました。
このように、声掛けを工夫してみると解決するかもしれません

おむつを拒否!おもらししちゃう2歳の女の子

また、2歳の女の子のお話。おむつも履かせてくれないし、そこら中におもらししちゃうとういう状況でした。
そのお父さんはおもらしをされるのが嫌でイライラがあったんですけど、

「おむつの外でおしっこできるんですか!すごいですね。」と伝えました。
「おむつに依存しちゃって、トイトレをしたいのにおむつをはかないとおしっこが出ないという子もたくさんいるんです。だからすごいですよ」
と。

お父さんは「えっ!?」ておどろかれていました。

お父さんの気持ちに変化があったみたいで、その後、娘に優しく接するようになったら、素直におむつを履いてくれるようになったし、トイレにも行けるようになったとご連絡をいただきました。

おむつなし育児をしている5ヶ月の男の子、おまるのタイミングがわからない

おむつなし育児を実践してみたい、5ヶ月の男の子。
おまるを嫌がるのが今一番の悩みで、他にタイミングがわからない、とのことで、日常の様子を拝見しにお伺いしました。

男の子はごきげんで、目線が合う、親子の信頼関係もうまれている、喃語も上手、サインらしきサインは見られないです…

しばらく拝見していると、授乳後におしっこやうんちをしやすいというのが見て取れたので、授乳後に布おむつの中で出たあとでも、「もう少しでるかもしれないので、今!おまるどうぞ!」とおまるに乗ってもらいました。

私が「おしっこシーシー♪うんちうんうーん♪でるかな?でるかな?」と声をかけると、嫌がらずにおまるに座ってくれたので、ご夫婦はびっくりされていらっしゃいました。

 

おまるを嫌がる理由は、 座らせる時間、姿勢、タイミング、おまるの形状、おまるの冷たさ、声がけなど様々ありますが、 お話を伺うと、

①声がけ
②座らせる時間
③おまるの冷たさ

に工夫をすると、嫌がらずに座ってくれそうなので、アドバイスさせていただきました。

 

特に時間ですが、 子どもが集中できる時間というのは、年齢プラス1分と言われているので、 0歳だったら最初は1分くらいでやめて大丈夫です。

あひるさんおまるの冷たさは、子供用の便座パッド(貼って剥がせるタイプ)など、オススメです。 声がけは、楽しい声がけをしたほうが、よりおまるの時間が楽しくなりますね♪

 

布おむつのお手入れ方法がわからない

また、周りに布おむつ育児をしている人がいないから、布おむつお手入れ仕方がわからないというお悩み。
ご夫婦で熱心に取り組まれておられました。

お話を聞くと、使用済みの布おむつを毎回煮沸消毒しているそう、それじゃあ大変でしょう、と。

カンタンな布おむつの手入れ方法をお伝えしました。
水をはったバケツなどに、漬け置きしておくだけで十分ですよ、と。

もし臭いなどが気になるようでしたら、クエン酸やセスキ(アルカリウォッシュ)などをまぜるのもありです。

 

夜のおむつがとれない3~4歳の子

3〜4歳で夜のおむつがとれない、多い悩みです。

 

そんな悩みには、夜の排泄の感覚を育ててあげるということをお伝えしています。

おすすめしているのは紙おむつの中にタオルを入れる方法です。
輪おむつじゃなくても、タオルなどの濡れた感じがわかるものを入れてみて様子を見てください、とお伝えしています。

タオルなどが濡れた、寝ている間におしっこがでたという感覚を夜も五感を刺激して、脳と神経を発達させてあげます。 夜間のトイトレも脳や神経が発達してくると、おしっこしたいムズムズが寝ていても(だんだんと)わかるようになり、目を覚ますようになる→トイレに行ける。

又は、おもらしせず、朝までおしっこを貯められるようになる、など。 その子によって発達の様子は様々です。

※育ってもなおかつおもらしするのは夜尿症の疑いがありますので専門機関へ。

 

子供の、五感を刺激し、脳や神経を発達させてあげると、子供が様々な成長をする。
おむつなし育児やトイレトレーニング、それ以外の知育などでも。

排泄に関わらず、すべての分野においても、五感を刺激することはとても重要。
それを理解しながら関わることは、とても面白いです。
おむつなし育児アドバイザーですが、そういうことも伝えていきたいです。

おむつなし育児のメリット

Q、知恵子さんが考えるおむつなし育児のメリットを教えてください。

  • 始める時期が早いと、おまるやトイレに慣れるのも早い
    (トイレの穴を怖がりやすいというトイトレのお悩みに対して言えば、抵抗がなく受け入れてくれる)
  • (特に離乳食前の)ゆるゆるうんちがおまるなどでキャッチできると、おしりをふく範囲も狭くなり、とっても楽→うんちの背中漏れもなくなり、ベビーも肌の不快感もなく、気持ちが良い。ママも背中漏れ処理をしなくて良くなり、本当にストレスフリー本当に素晴らしい
  • 大人のトイレと同じく、ズボンとおむつを下げておまるに座るだけ。簡単!それぞれのご家庭のおむつなし育児スタイルは本当に様々なので、ふんどしスタイルとかもしなくても全然ok!
  • 「排泄をしたい!や、排泄をしている!」というベビー自身の自覚が、芽生えるのが非常に早い。排泄間隔の成長も早い。→8ヶ月くらいから、Yes,No,を意思表示できるようになってきたとき、「うんちでる?おしっこでる?」という質問に対して「うん!」「No(手でいらないというサイン)」の事前報告をしてくれるようになりました。
  • 1歳すぎから言葉が出始めたとき「ちっち」「(う)んち」と言葉で事前&事後報告してくれる。おむつで排泄をしても、報告してくれます。→保育園の先生も早いですね!とびっくりしていました。(トイトレに一生懸命という保育園ではないのですが)思わず先生もトイレに積極的に誘ってくれます。
  • 親子のコミュニケーションが生まれやすい。ベビーに対して何を話していいかわからない人でも、「おしっこでる?でない?」という質問だけでも自然とたくさん話しかけている。→コミュニケーションをとるだけでも気にかけてくれている、という安心感をうみ、信頼関係が構築されますよね
  • おまるでのうんちの様子が、ゆるうんちと下痢の見分けが、一目瞭然!これはとても助かりました

おむつなし育児のデメリット

Q、知恵子さんが考えるおむつなし育児のデメリットを教えてください。

  • 場合によっては正直おもらしもある!→が、2歳や3歳で始めるトイトレではおもらしは誰もが1回は通る道。。。そして2歳頃からのイヤイヤ期で行うトイトレなら、なおさらトイトレが進まずもっとたくさんおもらしし悩むというご家庭も、正直あります。。。アドバイザーをしていますが、私を訪ねてくださる多くのご家庭がこのお悩みを抱えていらっしゃいました。→おもらしすることは、ベビーの脳や神経の発達や、五感を使うこと、においてはとても良い刺激になるので、0歳のうちから刺激させておくのはとっても良いことですと我が家では開き直ります。
  • 「ちっち詐欺」あります。おまるに座っても出なかったり。ただ言いたいだけだったり、響きが面白かったり、ママのかまってくれる反応をみたり。出なくても全然ok!おまるに座ってくれてありがとう!とコミュニケーションをとる、可愛い詐欺です。
  • 娘の排泄能力などの発達が思った以上に発達してきていて、本当におむつなし&布おむつ育児、さまさまなので、デメリットがあまり思いつきません。

あなたにとっておむつなし育児とは

Q,あなたにとっておむつなし育児とはなんでしょうか。

「紙おむつより楽」

育児をより楽にする方法を求めていったら、それがおむつなし育児と布おむつ紙おむつの併用だったんです。

妊娠中や赤ちゃんが産まれたばかりでこれから育てていく、そういう人には『おむつなし育児』という方法もあるよ、赤ちゃんも大人と同じようにトイレでできるんだよって、今後もおむつなし育児アドバイザーとして、その方法を伝えていきたいです。

Q.おむつなし育児に興味のある人に向けて一言お願いします。

寝起きのタイミング、保育園から帰ってきたタイミング、授乳後におまるに座らせるだけだし、それ以外は布おむつで適当に。

そのようにおまるに座らせることをしながら感覚を育てていけるし、外出中は紙おむつ、楽をしながら脳や神経の発達を促していける、結果的に今成長しているからいい育児法だと思っています。

杉本知恵子さん
「おむつなし育児アドバイザーとして、 お子様のご様子やご家庭の方針などのご様子は十人十色なので、一人一人、能力や発達の様子を見極めて、その子にそしてご家庭に寄り添ったアドバイスをしていきたいです。 おむつなし育児研究所のアドバイザー一覧よりご連絡をお待ちしております」

Q.どうもありがとうございました!

取材日時 2019年6月