なおこさんは娘のMちゃん(現在4歳)を妊娠中におむつなし育児を知り、出産してから実践、排泄に寄り添う感覚、その楽しさに目覚めたそうです。
現在は、赤ちゃんの寝かしつけやおむつ外し、ふわふわ美乳講座、食の講座など健康に関するセミナー講師として活動しているなおこさんに、おむつなし育児について、またその他興味深いお話をお伺いしました!
Q,なおこさんはおむつなし育児アドバイザーとして、またセミナー講師として活躍されていますが、どうしてセミナーの講師になったんですか。
もともと、身体のしくみや、健康について考えたり勉強したりするのが好きで、その好きが高じて今のセミナー講師につながりました。
そして私自身、結婚してから、子どもが欲しいなと思ってもなかなか授かりませんでした。
それで、そのときにもいろいろ女性の体のしくみや食のことなどを調べ、生活習慣を改善してきました。
そしてそれらがすべて今のセミナー講師の活動ににつながっています。
断乳後のおっぱいをふわふわの美乳にする講座…!
Q,どのような講座をおこなっているのでしょうか。
人の土台の部分「食と排泄、睡眠、性欲」
生物としてたいせつな3大欲求をしっかりしていきたいなと思い、そういった内容の講座を行っています。
おむつなし育児とデリケートゾーン、おっぱい、食や健康に関しての講座です。
たとえば、自分の身体のことで、断乳後、おっぱいが削げたのがとてもショックでした。
なんとかならないかなと思って調べていたところ、立花杏衣加さんの[美乳メソッド]を知り、講座を受け、資格をとりました。
そして無事、断乳後削げたおっぱいを復活しました!
(注;バストの変化には個人差があります)
その[美乳メソッド]を取り入れたのが[ふわふわ美乳講座]です。
とても人気の講座です。
Q,ふわふわ美乳講座、ほんとうに受けたいです(切実)
ぜひいらしてください(笑)
また、デリケートゾーンまわりの講座も行っています。
近年、おむつをつける年齢が、下もあがってきているし、上も下がってきている。
つまり、人生でおむつをつける時間が長くなっているそうです。
老人ホームなどでもおむつをはずすと元気になるなどの話がありますが、排泄行為は人間にとってたいせつなもの。
なるべく年をとってもおむつのお世話にならないように、そんな関係の講座もおこなっています。
最近は、講座等でデリケートゾーンの基本的なお手入れやセックスの話などopenにしにくいことを気軽に話せるような雰囲気づくりをしています。
おむつなし育児との出会い
Q,そんななおこさんが、おむつなし育児を知ったきっかけを教えてください。
昔、リサイクル着物ショップで働いていた頃、着物の雑誌に三砂ちづるさんが出てらして、その記事の一説にあったのが“あかちゃんにおむつはいらない”という言葉でした。
「えっ、赤ちゃんにおむつはいらない、ってどういうこと?」と。

興味がわいて『おむつなし育児』に関する本を読んでみました。
『おむつなし育児』と言われているおむつに頼りすぎない育児法というのは、ここ最近でてきたというものじゃなく、昔から自然にやってきているものなんだと知りました。
産まれたらやろうと、ホーローおまるを買って準備していました。

おまるに乗せたとたんに泣かれて、いきなり心が折れる
Q,おむつなし育児はいつからやってみましたか。
娘が生まれて生後2ヶ月のとき、試しにおまるに乗せてみました。
おまるに乗せるとおしっこが出ると期待していたのですが、ギャーっと泣かれて、心が折れました。
本を読んで期待値が高かったのか…。
そこでいったんやめました。
その後、4ヶ月のときに、朝起きたときに試しにおまるに乗せてみたら、おしっこがでました。
初キャッチ。
生後4ヶ月でできる!と思ってその頃からやりはじめました。
夜間断乳をしてたから、自分にも余裕が出てきたので、おまるに乗せてみたりすることができました。
1日1回キャッチできればいいかなくらいでゆるく続けていった
その後は、1日1回キャッチできればいいかなくらいでゆるく続けていました。
10ヶ月になると、おまるイヤイヤ期というのか、それまではおまるに乗っていたけど乗らなくなり、乗せてもなにも出ない時期が続きました。
季節が冬だったので、もしかしてホーローおまるが冷たくて嫌なのかな??と思って、プラスチック製のおまる(便座型のステップにもなる)に変えたらまた座ってしてくれるようになりました。
そして、それまでは紙おむつを使っていたのですが、1歳頃から布おむつに変えました。
紙おむつから布おむつメインに変えて、夜寝るとき以外は布おむつでした。
1歳4ヶ月くらいのとき、下をスッポンポンにしてたら自分でおまるに座ってうんちしていたことがありました。
Q,自分で座ってしてくれるのって感動しますよね!
うんちやおしっこのサインは…
Q,うんちやおしっこのサインはわかりますか。
うんちはわかりやすいです。いきみはじめたり止まったり。
「うんっ」ていう感じが見えたら脱がしておまるに座らせます。
おしっこは正直わからなかったので、こちらからタイミングをみておまるに座らせていました。
食事が終わったあと、お昼寝から起きたときなどです。
そうするとお昼寝の間はおしっこをしないんです。
おむつをはずしたらおまるでできる、娘自身もおむつが濡れないってわかってるのかなと思います。
1歳半過ぎてからは、おしっこしたいサインがわかるようになってきて、コミュニケーションもとれるようになってきました。
パンツを触るしぐさだったり、「ちっち?」って聞いたら「うん」って言ったり。
それで、おしっこが終わると「でた」と言うようになりました。1歳7ヶ月くらいのときです。
2回目のトイレイヤイヤ期到来!?
Q,おむつはずれはそのまま順調にすすんでいったのでしょうか。
それが…
順調だったおむつなし育児も、1歳10ヶ月くらいにイヤイヤ期の2回目がきました。
それまで教えてくれていたのに、する前に教えてくれなくなちゃったんです。
でも、おむつ・パンツをはずしてスッポンポンにしておくと、自分で座ってしてくれこともありました。
今思うとイヤイヤ期というか、意思がはっきりしてきて自分でやりたい時期だったのでしょうか。
そして2歳2ヶ月、おむつがはずれる
Q,その後、どうなりましたか。
2歳2ヶ月くらいで、おしっこやうんちをしたいときにしたいと言えて、おまるやトイレですることができるようになりました。
言葉の発達、身体の発達、膀胱の発達が追いついたんですね。
おむつなし育児アドバイザー養成講座で教わった内容とドンピシャだなぁと思いました。
(※なおこさんはおむつなし育児アドバイザー養成講座をMちゃんが1歳3か月の時に受講しました)
そこから1ヶ月くらいは、自分でおしっこをしたいのはわかるんだけど、トイレまで間に合わずにその場でシャーっと出ちゃうなどありました。
でもおしっこがしたいという感覚もわかるし、意思も伝えることができるようになりました。
夏に近づいて、おしっこの感覚が1〜2時間あいてきたこともあり、このあたりから軌道に乗ってきました。
3歳くらいだと遊びに夢中でもらしてしまうことはあるけど、あるよねーくらいの気持ちでいました。
おむつはずしも気負わずにできる
おむつはずしに関しては、トイトレを始めるときのように「ヨイショ」て気負って行く感じがないので心理的ハードルは低いです。
0歳からやっているし、やっているのはトイトレ同じことなので大変だと思わないのかなと思います。
トイトレは2歳や3歳から、急にやるから大変だと感じるのかなと。
Q,それにしても、何歳の頃にできるようになったなど、しっかり覚えているものですね!
自分の子どもがどのように排泄の自立をするのか、興味があって、しっかりと記録をとっていました(笑)
途中でメインに使用するのを紙おむつから布おむつに変えた
Q,ところで、1歳のときに紙おむつから布おむつに変えたということですが、なにか違いはありましたか。
紙おむつと違って、おしっこをしたかどうか、触ったらわかるのには感激しました。
していないなら、出るかも、それでおまるに座らせると、出た!という感激。
布おむつにしてよかったなーと思いました。
体に負担の少ない布おむつをしているというこちらの安心感もありました。
おむつなし育児のメリット・デメリット
Q,なおこさんが考えるおむつなし育児のメリットを教えてください
・0歳の子の気持ちを汲み取りやすくなる、通じあえてる感じ、コミュニケーションがとれている
・排泄の自立が早くなる
・ゴミがすくなくなる、おむつのゴミを出さなくていい
・トイトレに関するイライラ、ストレスがまったくなくて楽しい、←「0歳だからうまくいなかくてあたりまえ」って思えるから。
Q,なおこさんが考えるおむつなし育児のデメリットを教えてください
・期待しすぎると「キャッチできなかった」思っちゃうことがある。親の勝手ながっかり感なんですけどね。
・おまるを洗う手間もありますが、それは慣れればなんてことはないしそんなに大変ということもありません。
おすすめグッズ、工夫していることなど
Q,おむつなし育児でおすすめのグッズ、工夫していることなどありましたら教えてください。
外出時にはプラスチック製の折りたたみ便座が便利でした。
4つに折れるのでリュックに入れて、ショッピングセンターや旅行の時に使っていました。
大人用のトイレだとやはりグラつくのでずっと支える必要があるので、補助便座はあると便利です。
布おむつは、徹底的にやろうと思うと大変だと思うけど、長時間の車移動になるときは紙おむつにするなどして、そんなにこだわらなかったので大変だとは思いませんでした。
Q,なおこさんにとっておむつなし育児とは?
赤ちゃんと通じ会える、コミュニケーションを取れる方法、育児が楽しくなります。
おむつなし育児において、こちらは排泄をお手伝いをする立場「親のできることはお手伝いだよ」って言われていてほんとうにそうだなと。
布おむつやおまるに座らせるのは夫も一緒になってやれました。
おばあちゃんにも「今たぶんおしっこ出ると思うからおまるに乗せて」ってお願いをして「したー」とか、喜びを共有できる。家族で協力できた感じがよかったです。
Q,おむつなし育児興味のある人に向けて一言お願いします。
まずやってみてほしいです。
絶対やるうちに楽しくなる!
ちょっと興味があると感じたら行動してほしいです。
まわりにやっている人がいたら話を聞いたり、近くでやっている講座などを探して参加して、思い切ってやってみてほしいです。
Q,ありがとうございました!

鬼頭なおこさん 妊娠中におむつなし育児を知り、出産してから娘に実践。 排泄に寄り添う感覚、その楽しさに目覚める。 現在は赤ちゃんの寝かしつけやおむつ外し、 ふわふわ美乳講座、食の講座など 健康に関するセミナー講師として活動している。 https://ameblo.jp/lifeandroses/
取材日時 2019年5月