「新生児だったら15回くらいの排泄があって、そのぶん泣くわけで。それはおっぱいが欲しくて泣くよりも眠たくて泣くよりも多いんです。それに応えてあげるだけでも違うんじゃないかなと思います」

わたしは『おむつはずし』って「やろう」と親が思い立ってパンツにして、床が汚れるのを覚悟でやるものだと思っていました。そして、そうやって息子のおむつをとりました。けど、ゆきさんの体験談を聞いて、『おむつはずれ』だなぁって思いました。1歳5ヶ月でほとんどおむつにおしっこをしなくなったのでパンツに。すごくスムーズなおむつはずし(はずれ?)だなぁと思いました。

布おむつにハマって海外製や国内のもの、ハンドメイド品、いろいろ購入したけれど、一番のお気に入りは自作のおむつカバー。中学生以来久しぶりに触ったミシンでおむつカバーを作ったそうです。

「なんで今、泣いているんだろう」「寝つかないのはなんでだろう」「離乳食が進むタイミングでイヤイヤ期がくるのはなんでだろう」思ったようにいかないことをマイナスにとらえず、ただシンプルにうけとめて「不思議だったんです」と話すゆきさんは、そのときじっくり考えて、子どもの気持ちを想像して、毎日仮設をたてていたそうです。それぞれの成長過程でのこうたくんの変化を受け止めてきたゆきさんの姿が印象的でした。

排泄の多い低月齢の頃(2ヶ月〜6ヶ月)のおむつなし育児のやり方、下洗いも洗濯機にお任せ!の洗濯の仕方もぜひ参考にしてください!

Q.自己紹介をお願いします。

ゆきです。1歳6ヶ月の息子がいて、出産前は病院で助産師をしておりました。息子が1歳3ヶ月の時に仕事に復帰して現在は看護師として働いています。布おむつとおむつなし育児がとても楽しく、どっぷりハマりました。最近おむつがとれてパンツ生活になり、洗う手間がないので楽ですがちょっとさみしいです。

 

Q.おむつはずしのお話を聞かせてください。どのタイミングでパンツにしたのですか。

息子が2が月半の時からおむつなし育児をやっており、その延長でとれた感じです。

1歳3カ月から行き始めた保育園でもトレパンに布おむつを挟んで過ごし、トイレに頻繁につれて行ってくれてたので2か月くらいでトレパンのみになりました。1歳5ヶ月で断乳してから急に間隔が空くようになって、トレパンも濡れなくなったのでパンツにしました。ちょうど夏でおしっこの量が減ったのもよかったのかもしれません。昼間パンツにしたら夜間のおむつも急に嫌がるようになったので、同時に夜間のおむつも卒業しました。

 

Q.布おむつを使おうと思ったきっかけはなんですか。

布おむつのことは知識としては知っていましたが、最初は特に使いたいという気持ちはありませんでした。布おむつが良いかもしれない、と思ったのは、布おむつについて詳しく知る機会があったことと、自分自身が布ナプキンを使っていたためです。

布おむつについては、縁あって参加した布おむつの会で詳しく知りました。布おむつのお店を経営されている方が、布おむつの洗濯の仕方、最初にどれくら準備したらいいかなどを詳しく教えてくれたんです。知ってみると、布おむつってそんなに難しいものではなさそうだと思いました。

また、私自身が布ナプキンを使っていたということも布おむつを選んだ理由の一つです。紙ナプキンを使っていた時は、生理の1週間がとても嫌でした。自分が使って不快に感じるものを赤ちゃんに、しかもおむつがはずれるまでの2〜3年間、ずーっと使うのってどうなんだろうと思ったのがきっかけです。

Q.布おむつを使ってみていかがでしたか。

布おむつ、やってみると楽しくてハマりすぎました(笑)

それと、生まれたばかりの赤ちゃんってこんなにおしっこするんだ!って驚きでした。それまでは赤ちゃんの排泄は多くても1日15回くらいという認識があったので、個人差はあるのでしょうが1日に20枚くらいおむつを替えていて、びっくりしました。助産師をしていたのに知らなかった!って衝撃でした。もし、紙おむつだったら何回おしっこをしているかわからなかっただろうなと思いました。

知識はあるはずなのに、実感として知ることがいろいろあって。それが面白いなと思えました。紙おむつがこれほどまでにサラサラで全然濡れてる感じがしないものなんだ、というのも衝撃でした。だから布おむつだったらおしっこをしているかどうか、太もものところから指を入れて確認しますが、紙おむつだとラインが頼りです。

 

Q.使っていたおむつ、おすすめのおむつカバーを教えてください。

布おむつをメインで使っていて、最初、外出は紙にしていました。5ヶ月くらいのとき、わざわざ外出のために濡れてもいない布おむつを紙おむつに替える、というのがめんどくさくなって。それから外出も含め基本ずっと布にしていました。下痢の時などは紙おむつを使うこともありました。

おむつはいくつか使いましたが、結局、輪おむつが一番使いやすいなぁと思いました。新生児の時にカバーとセットで購入したバンブー素材の吸収体が肌触りはとてもいいのですが、乾きにくくて。

カバーは、ねんねの時期は夜間はkotori worksのウールのものを愛用していました。

昼間はsappyさんのマジックテープタイプと海外製おむつを使ってました。ウールのカバーは蒸れないしもれない、それにほとんど洗濯しなくていいのが良いです。

 

寝返りをしだしてからは、サイドスナップのおむつカバーを使っていました。夜間はsappyさんのサイドスナップの両面フリースのカバーです。両面フリースのものは全然もれなくて夜には最適です。昼間は海外製おむつや日本製のもの、ハンドメイド品、いろいろ購入して使いましたが、自作したカバーが一番使いやすかったです。使いすぎてゴムとかがよれよれになってしまったのですが、愛着があり捨てられないのでとってあります。

8ヶ月のとき「自作のおむつカバー。これが一番お気に入りのカバーです」

 

Q.もともとお裁縫が好きなんですか。

いえ。ミシンなんて触ったのは中学生以来でした(笑)布おむつの作り方を丁寧に教えてくれているブログさんを見つけ、実家からミシンを持ってきて作りました。1作目は「これほんとに使えるのかな・・・」って出来栄えだったのですが、だんだん慣れてきて、サイドスナップのカバーは全部で5つくらい作りました。

※カバー作りに参考にしたブログ。作り方、縫い方が詳しく掲載されており、型紙も無料で配布している。

ハンドメイドショップ321&M さんのブログ

 

Q.おむつなし育児をはじめたきっかけはなんですか。

2ヶ月くらいのとき息子の排泄のリズムがなんとなくわかってきました。そんな時に『おむつなし育児』のことを思い出しました。『おむつなし育児』のことは友人から聞いていたのですが、当時は興味がなくて「へえ。そんなのもあるんだ」くらいだったのですが、ちょうど排泄のリズムがわかってきたし、やってみようかなと。

まずカタチからと思って、ホーローおまるを買いました。届いてすぐ息子を乗せてみたら、おしっこをしたんです。すごく感動して、それからおむつなし育児にもすっかりハマってしまいました。うんちもおまるにしてくれるし、なんて楽なんだろうと思いました。布おむつもすごく楽しかったけど、おまるにしてくれるとおむつの洗い物が減るので楽です。とくに小さいうちは乗せれば出る、って感じなので楽しいんですよね。

低月齢のときは、朝イチ寝起きの授乳中か授乳後にウンチを必ずしていました。おまるでするとまとめて出るのか、それ以降はウンチが出なかったので、外出先でウンチしたらどうしようという不安がなくてよかったです。この頃は、おむつ内でうんちをしちゃうと、必ず2~3回出てたので、おまるにしてくれるとすごく楽でした。

Q.排泄の多い低月齢の頃はどのようなタイミングでおまるに乗せていましたか。

だいたい午前中のおしっこは回数が多く15~30分ごとの間隔ですることが多かったのですが午前中は家事が忙しかったりするので、泣いて教えてくれたときはおまるで、それ以外はおむつでしてもらっていました。低月齢の時は、おしっこの前に泣くことが多かったので、わかりやすかったです。

6か月ごろになって、つかまり立ちをするようになると、遊びに夢中であまり泣いてお知らせしてくれなくなったので、授乳直後と、寝起きにおまるでしてました。それでもかなりの回数キャッチできていました。

Q.その後、動くようになってからはどのような感じですか。

歩くようになってからは全くお知らせしてくれなくなったので、ほぼ私の方でタイミングを見計らっておまるに乗せていました。このころは昼間の授乳はほとんどなくなってたので、寝起きとご飯の前後、私の「そろそろかな」という感覚で連れて行ってました。

おっぱいを卒業して1歳5ヶ月頃になると排泄の間隔が2〜3時間空くようになってきました。だんだん、ためられるし止められるようになりました。少しちびってもすぐに連れて行けばトイレでできます。息子からの事前報告、事後報告はなかったので私の感覚で連れて行っている感じでした。タイミングは食事前または食事後、起きた後、などです。

夜はおっぱいのタイミングでおむつが濡れていなかったらおまるに乗せたりトイレに連れて行ったりしていました。添い寝でおっぱいをあげていたので、たまに、眠いしトイレ連れて行くのめんどくさいなーってそのままおっぱいだけあげていると、ぜんぜん寝つかないんです。それで、おまるに乗せておしっこをさせるとすぐに眠ります。

おむつがはずれた今は夜中に一回おしっこをすれば、朝まで大丈夫です。不思議なんですが、泣くとか声をだすとかしなくても、息子が起きると自然と私も目が覚めるので、朝一のトイレに間に合います。でも、たまに眠すぎて起きられないのでしょうか。もらしちゃう時もあります。夜のおむつも嫌がるようになったので、おむつはしていません。

 

Q.おねしょ対策は何かしていますか。

おねしょ対策にはおむつ替えマットを敷いてるけど、お布団より小さいのであまり意味がないかもしれません。シーツは敷きパッドを使っていて、おもらししたらすぐに外してしまえば布団までは染みてこないので大丈夫なんです。

 

Q.おむつはずれまで順調に進んでいるように思えますが、おまるイヤイヤ期などはありましたか。

何度かありました。それぞれ成長の段階にイヤイヤがあったように思います。

ハイハイし始めて、動き始めた7ヶ月の頃。おまるに座りたくないってのけぞる。おむつを替るのにじっとしているのもイヤという時期がありました。それからしばらくおまる、トイレイヤイヤ期でしたが、外出先のトイレではしてくれていました。  離乳食の段階段階でもイヤイヤ期がありました。8ヶ月くらい、1回食から2回食にした時にトイレで出なくなりました。食べる量が増えてうんちの回数が増え、自分のリズムが狂ってるのか、離乳食の量が増えて便秘になっておなかが苦しくて座るのが嫌なのか、便秘のせいで頻尿になっているのか・・・。毎日理由を探っていました。

1歳過ぎてから、ある時期からホーローおまるがイヤって座らなくなりました。その時はトイレで私が一緒に座って補助便座のようになっておしっこをさせていました。それ以来ホーローおまるは嫌がっていたのですが、以前購入した普通のおまるは気に入ったようでした。普通のおまるは早くから買っていたのですが買った時は嫌がって座りませんでした。

言葉で意思疎通できるようになった最近は、私がトイレに連れて行っても「おしっこしない」と言って出ないのに夫が連れて行くと出たりするというのはありますね。

5か月のとき「最初は『早いんじゃない?』と言ってた夫も、自分が座らせたときもしてくれるのがうれしかったみたいです」

 

Q.おむつなし育児をやめようと思ったことはありますか。

やめようと思ったらしてくれるようになるから、不思議なものでした。家でのおむつなしがうまくいかないときでも、外ではもらさないし、チャイルドシート乗っている時も泣いて教えてくれるので、やめるにやめられませんでした。大変だったときは履かせやすい紙パンツのお世話になっていた時期もあります。

夜も失敗続きの時もあって、毎日くらいの勢いでシーツを替えていました。でもやめうと思うとしてくれるようになるんですよね。

 

Q.布おむつ・おむつなし育児をしていて良かったと思うことは何ですか。

子どもの欲求に対する観察力が磨かれた

実家に帰った時のことです。それまで向こうで遊んでいた息子が急に無言で私のところに来てピタッとひっついてきて、こちらを見つめました。その瞬間「ウンチだ」と思ってトイレに連れ行ったらうんちが出たんです。その時のこと、今でも鮮明に覚えていて。「コミュニケーションとれてるなー。私の観察力すごいな」って思ってすごくうれしかったです。

赤ちゃんの欲求の中で排泄の欲求って他の欲求に比べて一番大きいものなんじゃないかと思うんです。新生児だったら少なくとも15回の排泄があって、そのぶん泣くわけで。おっぱいの回数よりも、眠たくて泣くよりも多いんです。それに応えてあげるだけで違う気がします。  赤ちゃんは無駄に泣かない、泣くときはなにか理由があって泣いているんだって息子を育てていて思いました。布おむつをしょっちゅう替えたり、わざわざトイレに連れて行ったり、おまるに乗せたりするのは大変だけど、自分の子どもを観察する力が養われ、全体を見た時に育児自体が楽になったと思っています。

 

子どもの健康管理しやすい

おむつだとうんちが潰れちゃうので、状態がよくわかりません。ですがおまるだとよくわかります。とくに体調の悪い時、下痢か軟便か普通の便か確認でき、子どもの体調が分かります。

余談ですが、離乳食がだんだん普通食になっていてはじめてまきまきうんちした時。赤ちゃんでもこんなにりっぱなうんちが出るんだって驚きました。おむつのなかでやってたら気が付かなかったと思います。

 

買いに行く手間がない、ゴミが出ないので経済的

下痢で丸一日紙おむつをつかったとき、布と同じ感覚で替えてたら2日で1パックがなくなってびっくりしました。布だと枚数を気にせずすぐに替えてあげられるのがいいです。

 

Q.逆に大変なことはありますか。

枚数の多い新生児の頃は洗濯が大変だなと思いました。ですが、洗濯の方法で変わってくると思います。ちなみにわたしは全部洗濯機におまかせでした。方法はうんちおむつはシャワーで流してアルカリウォッシュにつけ置き、おしっこおむつはそのままバケツに入れておきます。洗濯機に入れ、洗剤なしで洗い3分→脱水1分→自分たちの洗濯物を入れて普通に洗濯をします。

これは最初の布おむつの会で布おむつのお店をやっている方から聞いたやり方で、手洗いの必要がないので楽ちんです。ちなみにうんちは洗面所のシャワーで流していました。離乳食は始まって臭いが出てくると、バケツでシャワーしてトイレに流していました。洗面所で流すというのは抵抗がある人もいると思うのですが、うちは「流れ着くところは一緒だし」と思って洗面所で流していました。

7か月のとき。スナッピー使用中「この頃はいはいが盛んで、ラグにひっかかるので使いづらかったです。お昼寝の時などは使ってました」

Q.布おむつと紙おむつとの違いってなんだと思いますか。

 

お母さんも赤ちゃんも、無意識になのですが、排泄を意識するかどうかだと思います。

基本は布おむつを使っていたのですが、息子が下痢の時に丸一日紙おむつを使ったことがあります。布おむつにしておむつなし育児をしていると自然と息子の排泄を気にかけて「そろそろトイレに連れていかないと」と思えるのですが、紙だと排泄のことが意識から外れてしまって。気がついたら2〜3時間たっているんです。

紙おむつを使っているお母さんが何時間もおむつをつけっぱなしにしてしまうのがよくわかりました。そもそも、意識から外れてしまうというか。母親も赤ちゃんも、無意識に紙おむつに頼ってしまって、排泄のことを気にしなくなってしまうというのを実感しました。

 

Q.赤ちゃんも、ですか。

私自身、布ナプキンだとなんとなく意識していますが、紙だと意識から外れてしまっています。それと同じで、布だと赤ちゃんも排泄を意識することができるんじゃないかなって思っています。

1歳半くらいまでは膀胱の機能的にためられないと言いますが、そんなことない、もっと小さい頃から自分で意識してためられているんじゃないかと思っています。なんというか、赤ちゃんて私たちが思っているよりもかしこいなって。

 

Q.布おむつ・おむつなし育児に興味がある人にむけて一言お願いします。

布を使っていることを「すごいね」と言われるのが嫌だったし、紙おむつは私も使っていたし、紙おむつを使うことを手抜きだとは思わないので、まわりに積極的に勧めたりしませんでした。ですが、私の話がきっかけで布おむつにしておむつなし育児を始めた友人がいて。これからは少しづつFacebookなどで発信していこうと思っています。少しでも知ってもらうきかっけになればいいなって。まったく知らないよりも知っていたほうが選択できるから。そう思ってこのインタビューにも参加させていただきました。

働いていたり専業主婦だったり2人目だったりと、状況は人それぞれだと思うので少しだけでもやってみてーと思います。例えば布おむつだったら、輪おむつを10枚用意して、なくなった時点で今日は布おむつおしまい、とか。最初の頃のうんちはべちゃべちゃだったから布おむつって意外とかぶれると思いました。でも少し大きくなるとかぶれなくなるから大丈夫です。

おむつなし育児に関して言えば、24時間365日ずっとおむつをつけているのではなく、少しの時間だけでもおむつをはずしてあげて、おむつ以外で排泄させてあげるといいんじゃないかと思います。寝起きとご飯食べた後は大体出ます。

おむつなしはハイハイをし始める前が一番やりやすいので、始めるなら早いうちがいいかなと思います。布でも紙でも、ずっとおむつにしてるとおむつの中がおしっこをするところと同じだと思ってしまうそうです。おむつが排泄するところだと思っているから、トイレに行かない、ってなる。大人もそれまでおむつに依存してきたから苦戦することになるのかなと。布でも紙でもおむつ以外で排泄することを教えるのがだいじなんだなぁと思います。

布おむつや、おむつなし育児に少しでも興味があるならぜひチャレンジしてみてほしいです。絶対ハマと思います。

 

Q.ありがとうございました。

取材日時2013年7月

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